台湾1日目
2月の3連休にあわせて3泊4日台湾へ。
初日到着後、ツアーガイドさんと合流し、市内観光へ。
はじめに龍山寺に行ったが、台湾では丁度旧暦の正月が明けたばかりという事からか、
寺院内はまだまだ正月ムード一色にて、人でごったかえしていた。

中国の寺院をまじまじと見た事はなく、初めての経験という事から観るもの、聞くものが全て新鮮であったが、
その中で一番印象に残った事としては寺内の装飾と参拝者の熱心さ。

一般に日本の寺院は閑静な、どちらかというと全体的に落ち着いた色使いというイメージがあったが、
龍山寺は中々日本ではお目にかからない色使い+門を潜った入り口の所に縁起物(?)の提灯が飾ってあったりと
賑やかで非常に興味深い場所であった。
また、中国の寺院では普通の事らしいのだが、寺院のあちこちに精巧な石の彫刻が存在し、見ていて実に飽きない。

概観の違いも驚いたが、一番驚いたのは寺院の運営システム。
基本的に参拝者からお金は一切取らず、全て寄付で賄っているのだという。
院内の清掃等も全てボランティアが行っており、寄付でお金が余った場合は、図書館を建てたり、苦学生を支援しているのだという。

上記は全てガイドさんから聞いた話で、実際は異なるのかもしれないが、もしこれが本当なら、
信仰を通じて、善意が巡り巡って人々をうまく繋げているなと感じる。

寺院が世間から得た寄付を社会貢献という形で還元する事により、それを受けた人がいつかボランティアや寄付を行う事により、再び寺院に寄付が集まる。
言葉にすると単純であるが、極めて難しいこのサイクルは日本でも是非見習うべきだと思う。

また、寺院の入り口に血圧を無料で計れる装置が置いてあり、医師風の人が一人常駐していた。
ここも面白いな、と感じたのだが、無料で血圧を計れる事によりお年寄りなどが寺院に足繁く通う理由にもなる。
信仰の場所としても、善意のサイクルの中心としても、また、老人方に憩いの場所を提供するという意味でも、
龍山寺は非常に興味深い存在だった。

その後、幾つか観光地を案内された後ホテルへ。
その途中、台湾の名物の一つである夜市について、発祥理由として昔冷房が無かった頃は、
陽が沈み涼しくなってから買い物へいく風習があったからという話を聞き納得。
ほぼ同位置にある沖縄にも同じように夜市みたいなものがあるのだろうか。