ドラゴンボールエボリューション

何故ドラゴンボールで無ければいけなかったのか、という理由が一切不明のまま奨められるストーリー。
あたかも、ドラゴンボールの映画であることを形成する為だけに登場してくるキャラクターやら言葉等々。
原作を知っており、ある程度原作が好きな人間が故に厳しく見てしまっているかもしれないが、
原作つきの映画化であれば、最低限原作のファンは納得する出来にするのが礼儀ではないだろうか。
枝葉末節を切り、要素だけがある故に展開はスピーディだが各場面の説得力が不足している。
その結果、原作を知る人間からは突っ込み所満載になり、知らない人間にはそもそも展開についていけない。
このことは原作を知っている人間にも、原作を知らない人間にとっても不幸なことではないだろうか。
最大の失敗は舞台装置を一切新規にしているのにキャラクターの名前、設定、ストーリーを原作に則った事であろう。
キャラクターの名前、設定、展開等をある程度使うのであれば中途半端に使うのではなく完全再現を目指すべきで、それをしないのであれば
ドラゴンボールの世界観だけを借りたキャラクターは一切原作に無いものを使った方がまだ良いものが出来たのではないだろうか。