4月4日

この日は一日博物館巡り等しか予定が入っていなかったので、11時前に友人宅を失礼して、本郷は弥生美術館へ。
お目当ては『メルヘンの王様 やなせたかし展』。
本展を見るまでは、やなせたかしというとアンパンマンの作者、としか知らなかったのですが、
実は非常に他分野に活躍され、更に様々なメッセージを投げかけて来られているんですね。
小学生の頃良く歌っていた、てにひらをたいように、が氏の創られた詩であることや、
もともとアンパンマンを作る前に様々な4コマ漫画や雑誌の表紙に美人画を描かれていた事等々。
そして、氏の創作作品、また編集方針に確固として存在する『難解なものより通俗的なものを』という考え方。
正直、アンパンマンやなせたかし、を見に行く(というか、それしか知らなかった)つもりしか無かったのですが
本当に濃い時間、経験をすることが出来ました。
これだから特集展示会通いは楽しいですね。

そういえば、サンリオって元々社名を山梨シルクセンターというって初めて知りました。
というか、そもそもサンリオが出版社を有し、童話を発行していることも初めて知りました…。

その後、再び友人と合流して、大学の近くのラーメン屋で昼御飯を食べる。
何やら去年年末にテレビで紹介されたとの事で、土曜の昼下がりなのにプチ行列が出来ておりました。
店内へ入り、友人が熱心に勧める胡麻が利いた坦坦麺を注文。
注文して食べている間に、前に座っている学生の話が聞こえてき、話を聞いている間に自分の学生時代の思い出が一々蘇って胸が切ない

なんというか、大学生で無くなった時に初めて大学生である事の素晴らしさに気づいた自分は本当に駄目駄目君だなあ……

と、センチメンタリズムに浸りながらおいしく頂きました。
関係ないですけど、坦坦麺って本来は汁無しだったと思うんですけど、流石に気軽に入れる店で汁無し坦坦麺食べれる所はないんですかねー。

昼御飯後、故郷に帰るという友人と別れて次の目的地の上野へ。
帰りの新幹線の時間までぶらぶらと上野の美術館巡りだヒャッハァーと意気込んで行くも、大量の人ごみを目の前にかなり意気消沈。
上野公園は桜の満開時期に丁度ぶつかってしまったらしく、あたり一面花見されている方ばかり。
その中をどうにか縫って歩き、まずお目当ての一つの国立西洋美術館へ。
……30分待ち。
げんなりしつつ他の様子を見に行くと、東京国立博物館も30分待ち……
そうですよね、良く考えたら花見で賑わってる上に、今は春休みなんですよね…独身の社会人には全然季節感なんぞ無いぜ畜生。
結局、30分も並ぶ気力も無く、更に入れた所で人ごみが多すぎてとてもゆっくり作品を見れる状況じゃない気がして何処も入らずに帰阪。
うう、ルーブル美術館展と阿修羅展は見たかった…今度ウィークデーに休み取ってゆっくり見に来るかなあ…でも電車代…悩む。