天使と悪魔

前作の暗号解読冒険映画から一転、
オーソドックスなミステリ映画?になってました。
前作に見られた謎解きの時間はかなり短縮され、
謎解明→事件現場→謎解明→事件現場の繰り返し。
結末も前作の突飛なものから極めて現実的なものに。
決して詰まらなくは無かったのですが、ダヴィンチコードのようなものを期待していた分少々肩透かしを食らいました。
後、どのような場所で事件に巻き込まれても事件と関与を一切疑われない教授の人望スゲェ。
これまた前作の話になりますが、いつ又被疑をかけられて逃亡しつつ謎解きするんだろうと思った分これまた肩透かし。
原作は読んでないんですが、天子と悪魔が1作目で、ダヴィンチコードは2作目ということでそこら辺も関わってるんでしょうか、
ストーリーや展開というものは今作の方がシンプルかつスピーディで見易かったのですが、話のはったりというか、広がりはダヴィンチコードに比べるとかなり物足りない出来でした。

後、時折劇中時刻が出てくるのですが、正直無駄な演出しか…
24のように現実世界と全く同じくリンクして話が進んでゆくのであれば効果的かもしれませんが
主人公が〜〜した!その結果今〜時〜分!ってテロップ出ても、ハァ…としか
更にはとあるキャラの最期が、主人公を今まで苦しめてそれかいと。
凄い知能犯の香りをかぐわせるだけかぐわせて最期あっけないといいますか、
物足りないといいますか。
よくある主人公がスーパーパワーで敵を打ち倒してハッピーエンド的な作品でなく、
更に物語的に生き残るべき人間で無いから仕方ない(といっても、生き残っても問題ないと思いますが…)
キャラクターとはいえ、あの最期はちょっともう少しなんとかならなかったんでしょうか…

とまあ、突っ込み所は結構ある作品でしたが、
少なくとも上映中はずっと退屈することなくストーリーに引き込まれる作品であり粗はあるものの面白い作品でありました。